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2022.09.09

所長コラムー第5回「中小企業のSDGs取り組み事例3:経営コンサルタント業」

第5回 中小企業のSDGs取り組み事例3:経営コンサルタント業

 中小企業診断士の細野祐一です。
 前々回から、SDGsに実際に取り組んでいる中小企業の取り組み方を紹介
しています。
 今回は、経営コンサルタント業である当社、経営改善研究所の取り組みをご
紹介します。

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経営理念とSDGsの関わり
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 経営改善研究所は2016年、私が60才の定年退職して独立時に作った会社です。
中小企業診断士として独立したわけです。私にとって転機になったのは、2018
年中小企業白書に紹介されたプラスチック製品を製造する有限会社朋友様への
支援でした。同社はリーマンショック時に売上が半減し債務超過になり、以降、
売上は増えたが利益が少なく債務超過から脱却できずにいました。24時間生産
で夜間は外国人労働者が支えています。私は経営コンサルタントとして社長の
話を聞きながら企業の強みを見える化したり、課題をあぶりだしていきました。
しかし思ったほど利益が出てきません。そこでもっと事実を捉えて改革を進め
ては、と考えました。プラスチック製品を作るには射出成型機という機械を動
かします。「この機械の稼働を可視化しよう!」と考え、私はその動力モータ
ーにセンサーを付け稼働状況を見える化(このような技術をIoTと言います)
しました。そして何が非稼働要因か洗い出し改善を進めました。結果として売
上、利益が大幅に伸び債務超過から脱却に成功。低かった外国人労働者の定着
率が向上しました。働く人にとっても働きやすい職場になったわけです。
 経営を見える化して、ITを活用すれば会社も社員も元気になれる。私は、
そう確信しました。さらに機械の配電盤にセンサーを付けることで機械が稼働
していない時間の電力を可視化でき電力削減にもつながる。こうやって当社の
活動は世の中に役立っているのではないか。であれば、この活動をSDGsに
表現できないか。
 そこで次の3つのSDGs目標を経営理念の念頭に置きました。自身の事業
の経営理念をSDGsの持続可能性目標の上で考えたのです。

目標8:働きがいも経済成長も
目標9:産業と技術革新の基盤を作ろう
目標13:気候変動に具体的対処を

 そして作った経営理念は以下の通りです。
「IT×経営革新で企業と働く人を元気に! 成長し、経済的・精神的豊かさを
分かち合おう!」

                            経営改善研究所                         
                            所長 細野 祐一
                        https://kaizenvalue.com

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